工場
八千代工場 規格管理係
Y.Kさん(2021年入社)
私は以前、認定こども園で給食の調理をしていたのですが、その経験を生かし、より多くの人たちに食品を届ける製造業に携わっていきたいと思いました。トオカツフーズの社員だった両親に勧められたこともあり、転職しました。
千葉県の八千代工場では、商品の盛り付け(トッピング)工程 などで管理の仕事をしていました。その後、規格管理を担当するようになって1年ぐらいになります。
今は特に、新商品をスムーズに製造できるようにする準備や確認をしています。具体的には、開発部門で出来上がった新商品のレシピ・規格書を見ながら、作業工程を考え、調理と加工の現場に落とし込んでいくものです。
コンビニエンスストアに並ぶ商品は、どの工場で作っても同じ品質にしなければいけませんが、一方では工場ごとに少しずつ設備が違う場合もあります。製造工程が微妙に異なっていても結果的に同じものになるよう、さまざまな工夫や努力が必要です。
開発部門からは毎週のように新商品が提案されるので、その材料を揃えたり勉強をしたり事前準備をして、現場の皆さんに商品の説明をしながらサンプルを作ってみます。常に3、4つの商品を同時並行で進めていて、なかでも特に難しいものや新商品については、スムーズに導入できるよう事前発注の形で製造テストもしています。
規格管理という意味で欠かせないのは、改善活動です。というのも、新商品を投入してから時間が経つと、作業の慣れとともに、いつの間にかトッピングなどが規格から微妙にずれてしまっていることがあるのです。毎日工場を巡回しながら、最初に配られた指示書通りか、ルールがきちんと守られているかをこまめに確認して指導することも、品質維持のために重要な仕事となっています。
現在、昼勤務3人と夜勤務1人の社員のほか、パート従業員さん8人がいます。日々、密に連絡を取り合いながら、助け合っていこうという雰囲気ですね。
全体として規格管理の仕事にかかわる人は、真面目な人が多いという印象です。商品の規格をしっかりと守っていくためには、指導する側の社員の基準がぶれてしまうと、現場の従業員さんたちにも波及してどんどん緩くなってしまうと思います。
現場の皆さんと日ごろから協力し合いながらも、「ここは守らないといけない」という部分については、ためらうことなく伝えていく姿勢も大事です。一方でコンビニエンスストアいう大きなお得意先様の仕事ですから、きっちり基準を守りながら、その中でどれだけ効率よくミスなくできるかを考えることもやりがいがあります。
これまでを振り返って良かったと思えた取組みは2つあります。
一つは、食材ロスを削減するためにサンプル製造で歩留まりの確認をし、新商品の導入がうまくいったことです。
新商品を導入する際には、最初にサンプルを作りますが、大きいロットを扱う工場では、材料を多めに仕込んでしまうと後戻りできなくなり、食材ロスも大きくなってしまいます。あるとき、お弁当の炒め物総菜で、食材ロスを少しでも防ぐために製造テストをして、歩留まりを規格書以上にアップさせました。
ただ、歩留まりが高ければ良いというものではなく、水分が多くなってしまうとか、味がブレてしまうといった面もあるため、最適レベルの見きわめが大事です。
もう一つは、トッピング工程での工夫です。お弁当の中に総菜などを詰めていく作業で、もともと手作業で重量を合わせていた部分を「何とか機械化できないか」と考えました。
提案したのは、固形物が入ったゼラチン状の食材を、ソースなどを入れる充填機で出す方法です。周囲から「固形物があるから無理だろう」と言われながらも、調整を重ねて実現させることができました。
これなら作業を1人で行えるし、重量も均一。しかも手作業による器からはみ出たり汚れたりするリスクも解消と“一石三鳥”ですから、達成感も大きかったですね。それまでの工場での経験で、機械の特性などを理解していたからこそ出てきた発想だと思っています。
工場での経験を生かし、現場ならではの視点で、作業等をスムーズに進めていくことが目標です。ミスを出さずに生産性を落とさないよう、過去のデータなどをまとめ、次の新商品導入に生かしていきたいと日々考えています。
目下の課題は、品質の維持と製造の効率化をどこまで並行して実現できるかです。例えば、トッピング作業の担当を2人から1人に減らすことは比較的簡単にできますが、結果として、規格から外れる不良品が出る確率が上がってしまっては意味がありません。二兎を追うことはなかなか難しいのですが、前後の工程も含め、現場の責任者とも意見交換しながら、少しでもできることを考えていきます。
一方でキャリアプランとしては、今はサブリーダーですが 、リーダーなどさらに上のポジションを目指していきたいです。どんどん責任がともなっていく分、部下やパート従業員さんたちに安心してついてきてもらうためにも、その時どきの判断を自信を持ってできるようになりたいと思っています。
ONEDAYSCHDULE
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