本社
生産技術部 設備管理グループ
M.Aさん(2020年入社)
大学は食品系だったので、就職先も食品関係を考えていたところ、企業説明会でトオカツフーズに出会いました。担当者が明るい雰囲気で、1人ひとりの顔を見ながら丁寧に話をしてくれ、面接連絡のレスポンスも早く、就活生への細やかな配慮を感じました。会社全体としては、おせちなどを自社開発で販売しているのは中食業界における強みだとも思い、入社を希望しました。
最初は栃木県の足利工場の規格管理係で、できあがった商品が規格通り作られているかチェックする仕事をしていました。その後1年弱で、本社にある生産技術部の設備管理グループに異動しました。
ここでの担当業務の一つは、設備投資の稟議書類の手続き です。工場から起案される設備投資の個別事案の稟議書や資料について、ミスや間違いがないかをチェックします。見積もりなどは他社と比較して出してきた金額なのか、書面には出てこないところも確認します。
もう一つは生産設備の固定資産管理です。年1回、全工場を回り固定資産の棚卸をします。エアコンといった空調から大型機械まで多種多様な生産設備が固定資産台帳のリスト通りに存在しているかを確認します。全部で8000件以上もの数に上るので大がかりです。
さらに今、力を入れているのがDXによる部署内の業務改善サポートです。稟議書や資料などを電子化し、データを有効活用できる仕組みづくりを進めています。社内公募で選ばれたDX推進メンバーとして週1回の進捗ミーティングに参加し、DX推進部や他部署の皆さんと情報交換をしています。
4人ほどの所帯で、とても話しかけやすい上司や同僚に囲まれ、業務の進め方や資料作りで困ったときなどもすぐに相談しています。
業務上、工場現場の社員や外部の業者さんとのやり取りも多いですね。例えば生産技術の人たちは職人気質というか、機械をいじる仕事がメインですから、細かい事務手続きなどには慣れないようで、稟議書などを出す前に「こういう書き方で合っています?」「業者にこう言われたんだけど、どう答えたらいい?」といった相談もよく受けます。
実は私は、もともと人見知りするタイプでした。でも工場の人たちとやり取りをするなかで、いつの間にか誰とでも自然に話せるようになったのは、我ながら驚きの成長ですね。
これまでの仕事で印象に残っているのは、DX推進の一環で設備点検表を電子化し、各工場で運用できるようにしたことです。
きっかけは自主点検の徹底を促すために、全工場から記録を集めたことでした。「どうせなら紙への記入を電子化できないだろうか」と考え、DXツールを使いタブレット端末で直接入力できるようにしました。入力して登録ボタンを押せばクラウド上にデータが送られ、私たちもすぐに確認できます。現場の社員にとっては、それまで毎回PDFを作成しメールで送っていた手間が省けました。
導入までには、初期設定でExcelのアップロードに苦労したほか、初心者の人も入力しやすいよう上から下に目線が動くレイアウトなどを工夫しました。
工場の皆さんに操作方法を教えて回ったのですが、「やってみたら、すごく便利だね」と言ってもらったときは、それまでの苦労が吹き飛ぶような、嬉しい気持ちと達成感がこみ上げてきたのを覚えています。
文系出身の私がDXツールを活用できるようになったのは、社内公募でDX推進メンバーになったことも大きいと思います。
1期生募集のときは「どんな人たちが何をするんだろう」と様子見でしたが、ちょうど私自身がDX改善業務に取り組み始め、「やっぱり1人で独学じゃあ難しいなぁ」と思っていたら、ちょうど1期生が似たようなことをしていました。2期生募集で迷わず手を挙げましたね。参加してみると、他部署の取り組みを参考にできるのはもちろん、「こういう考え方があるのか」などと新しい知見や知識も吸収でき、私自身のスキルアップも含め、とても有意義な社内活動になっています。
今後はDXツールを使いこなし、自動で簡単に資料作成ができる仕組みづくりを考えていくのが目標です。例えば定期的な社内会議でも、現状は「会議に出すための資料づくり」が仕事になっている面があります。そうではなく、日々の確認や集計作業の中で自動的に資料が出来上がっていけば、空いた時間を別業務に回せる社員も増えるはずです。
業務の引き継ぎでも、今は工場によってフォーマットがバラバラで、担当者の異動後に「複雑すぎてすぐには手がつけられない」というケースすらあります。日々の業務を、簡単に誰でもできる仕組みに構築していくことで、社内のみんなが本来力を入れるべき業務や生産性の向上に役立てていけたらと考えています。
ONEDAYSCHDULE
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