工場
足利工場 加工ⅡⅢ係
Y.Gさん(2013年入社)
大学では醸造科学を専攻しましたが、食品会社のインターンシップで製造現場ならではのやりがいを感じました。企業説明会で、トオカツフーズが大手コンビニエンスストアの商品を作っていると知り大きな関心を持ちました。というのも、東北地方の実家の近所にあったのがそのチェーン店だったのです。日常生活に与える影響も大きいコンビニエンスストアに並ぶ中食を手がける会社に、将来性やビジョン、働きがいがあると思いました。
栃木県の足利工場で、コンビニエンスストア向けにチルド惣菜、スープ、サラダの最終盛り付け工程や出荷管理業務にかかわっています。分かりやすく言うと、食材の盛り付け作業を行って、お店で目にする製品の形に仕上げる仕事 です。この業務で重要なのは、「安心安全な商品」を「確実に時間内に仕上げる」ことで、これは毎日の目標でもあります。
人の手で行っている部分も多く、盛り付けミスがないよう見守りながら、時間が押してしまいそうなときは、人の配置を変えたり別のラインを空けたりしてやりくります。イベントや季節の繁忙期などは特に時間との戦いですね。
担当者に求められるのは、商品ごとの知識はもちろん、生産能力の把握、シフト管理、人材教育、労働環境の整備など多岐にわたります。しかも、何が正解というものではありません。私たちは全員で、常に問題意識を持って試行錯誤を重ねながら、より良い製造現場をつくっていこうという気持ちで取り組んでいます。
なかでも私のメイン業務はイレギュラー対応。やはり人の手がかかっている以上、トラブルは起きてしまいます。10g入れるべきところを入れ過ぎで具材が足りなくなったときや機械が動かなくなったとき、パート従業員さんの誰かが欠勤してしまったときなどの対応です。大小さまざまなトラブルをいかにスムーズに解決できるか、日ごろからの備えが重要だと思っています。
部署全体で社員は十数人いますが、私が今担当している夜勤帯は、20代から60代まで4人。良い意味で、年齢差を感じさせないオープンな雰囲気だと感じています。日々、決められた数の製品を無事に出荷するという目標に向け、何でも言い合える関係です。トラブルが発生したときも率先して協力する、思いやりのある人が多いように感じます。
特に夜勤帯は昼に比べて製造量が比較的少なく、担当社員も少なめです。何か不測の事態が起きたときには、工場全体で乗り切っていかないと回りません。言い換えると、自分の部署以外のことも把握する必要があるので、夜勤を経験するとオールマイティーになれます。
5年ほど前、コンビニエンスストアに並ぶサラダ商品の容器のふたが、フィルムを貼り付ける形に変わりました。トップシールドサラダと呼ばれる商品で、中にガスを入れてフィルムで圧着することで、従来よりも長く鮮度が保てるようになりました。
この新しい工程を、全工場に先駆け足利工場で導入したときに、改めて仕事のやりがいを感じました。
スケジュールの作成から備品の手配、新たな人員配置まですべてイチからのスタートで、通常業務と並行させて進めるのも苦労しました。機械の処理能力、商品の管理方法も考慮しながらロケーションを設定し、「自分が考えた方向性で正しいのだろうか」と不安になりながら、何度もシミュレーションを重ねました。当時はサブリーダーとして、パート従業員さんたちとも意見を交えました。私たちが想定した手順も、作業者にはやりづらいことが分かり、認識のずれを痛感することもしばしばでした。
そうやって半年ほどの準備期間で迎えた当日、大きなトラブルもなく終了できたときには、チームみんなで課題に向き合い、工場が一丸となって成し遂げられたという充実感でいっぱいになりました。会社としても大きなプロジェクトのスタートを切ることができ、心からホッとしましたね。
それまで2、3日だった賞味期限が5日にまで延びました。期限が長い分だけ店舗側の負担が軽減され、フードロス対策にもなっている意味でも、本当にやりがいのある仕事だったと思います。
工場全体を管理し、現場を統括する副工場長を目指したいと考えています。そのためには、経験と知識の幅を広げていく必要があります。日ごろの業務においても部署ごとに安易な線引きをせず、他部署の同僚やパート従業員さんともコミュニケーションを取りながら、業務や管理、イレギュラー対応など幅広く現場のことを学んでいきたいと考えています。
日ごろから他部署の仕事を理解することで、逆に自分の部署を客観的にとらえ、さらなる改善につなげることもできます。次に異動して別部署に行ったときには、今の部署でやってきたことをどう生かせるか考えるのも楽しみです。
ONEDAYSCHDULE
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